ソリューションのインストールの準備
2024年9月5日
ID 255438
Kaspersky Security のインストール前に必要な準備は次の通りです。
全般的な準備
- Kaspersky Security Center のサポートされているバージョンのいずれかをインストールします。
- 仮想インフラストラクチャコンポーネントが Kaspersky Security ソリューションのハードウェアとソフトウェア要件に準拠していることを確認します。
- ソリューションのインストールに必要なファイルを準備します。
- ソリューションコンポーネントおよび仮想インフラストラクチャオブジェクトがインストールされ、Integration Server が接続されるデバイス上では、セキュア暗号化アルゴリズム、暗号スイート、およびプロトコルのみが使用されていることを確認してください。
- 仮想マシン間のネットワーク機器またはソフトウェアが管理するトラフィックの設定で、ソリューションのインストールと動作中に使用されるポートでのネットワークトラフィックの送受信が許可されていることを確認します。
- ソリューションのインストールと動作で必要なアカウントの設定を指定済みであることを確認します。
- ネットワークが動的 IP アドレスを使用する場合、Kaspersky Security Center 管理サーバーがインストールされているデバイスに、SVM からのネットワークトラフィックをルーティングできることを確認します。
- Integration Server、Integration Server コンソール、Kaspersky Security MMC プラグインをインストールする前に、Windows の最新のアップデートプログラムを適用します。
- Kaspersky Security コンポーネントがインストールされる仮想マシンを、コンポーネントのインストール後に管理グループに自動的に移動するには、Kaspersky Security Center 管理コンソールで管理グループを作成して、仮想マシンを管理グループに自動的に移動するルールを設定します。
仮想マシンへの Light Agent のインストールの準備
Light Agent のインストール前に必要な準備は次の通りです。
- Kaspersky Security で保護する予定の仮想マシンが、Light Agent for Linux として使用される Kaspersky Endpoint Security for Linux アプリケーションのハードウェア要件とソフトウェア要件に準拠していることを確認してください。アプリケーションが動作するために必要なパッケージとツールをインストールします。
- Light Agent のインストールに必要な準備手順を実行します(詳細については、Kaspersky Endpoint Security for Linux のヘルプを参照してください)。
Microsoft Hyper-V プラットフォームの追加の手順
Microsoft Hyper-V プラットフォーム上の仮想インフラストラクチャでは、Kaspersky Security ソリューションをインストールする前に次の手順を実行する必要もあります:
- 保護対象仮想マシンに Integration Services パッケージがインストールされていることを確認します。
- ハイパーバイザーで ADMIN$ 共有ネットワークリソースが有効になっていることを確認します。Microsoft Windows Server 2012 R2 Hyper-V ハイパーバイザーで ADMIN$ 共有ネットワークリソースを有効にするには、サーバー設定ウィザードを使用してファイルサーバーロールを割り当てる必要があります。
- ADMIN$ 共有ネットワークリソースが置かれているドライブに SVM イメージ用の十分な領域があることを確認します。Protection Server のインストール中に、SVM イメージは ADMIN$ 共有ネットワークリソースにコピーされてから、SVM の導入で指定されたフォルダーに移動されます。
- Active Directory ドメインに含まれないハイパーバイザーに、Windows Remote Management(WinRM)バージョン 3.0 がインストールされていることを確認します。Windows Remote Management(WinRM)3.0 は、Windows Management Framework 3.0 インストールパッケージに含まれます。これは、Microsoft の Web サイトからダウンロードできます。
- Integration Server をハイパーバイザーに接続するためにドメインアカウントを使用する場合、次の条件を満たしていることを確認します:
- SVM が導入されているハイパーバイザーのドメインのドメイン名サービス(DNS)を使用して、Integration Server がハイパーバイザーのアドレスを判別できること。
- DNS サーバーが Integration Server に関する正引きレコードと逆引きレコードを持っていること。
- Integration Server と SVM が導入されているハイパーバイザーに関するレコードが含まれたゾーンが Active Directory と統合されていること。
- SVM の導入が実行されているデバイスが、SVM が導入されているハイパーバイザーの名前を解決できること。
- SVM のインストール中に指定したハイパーバイザーのユーザー名とパスワードを送信時に暗号化する場合、SSL 証明書を使用して、SVM が導入されるハイパーバイザーと、Kaspersky Security Center 管理コンソールがインストールされているデバイスとの間のセキュアな接続を設定できます。
VMware vSphere プラットフォームの追加の手順
VMware vSphere プラットフォーム上の仮想インフラストラクチャでは、Kaspersky Security ソリューションをインストールする前に次の手順を実行する必要もあります:
- 保護対象仮想マシンに VMware Tools がインストールされていることを確認します。
- プロキシサーバーを使用して、Kaspersky Security Center の管理コンソールが動作しているデバイスを VMware vCenter Server に接続する場合、プロキシサーバー経由で仮想マシンを使用できることを確認します。
XenServer プラットフォームの追加手順
XenServer プラットフォーム上の仮想インフラストラクチャでは、Kaspersky Security ソリューションをインストールする前に、保護する仮想マシンに XenTools パッケージがインストールされていることを確認してください。
Proxmox VE プラットフォームの追加手順
Proxmox VE プラットフォームの仮想インフラストラクチャで、Kaspersky Security ソリューションをインストールする前に、/var/tmp ディレクトリに少なくとも 30 GB の空き容量があることを確認してください。
HUAWEI FusionSphere プラットフォームの追加手順
HUAWEI FusionSphere プラットフォーム上の仮想インフラストラクチャでは、Kaspersky Security ソリューションをインストールする前に、保護する仮想マシンに HUAWEI Tools がインストールされていることを確認してください。
SVM を HUAWEI FusionSphere に基づく仮想インフラストラクチャに導入する際、SVM 管理ウィザードは HUAWEI Tools パッケージを SVM にインストールします。このパッケージを受け取るため、ウィザードは HUAWEI FusionSphere ハイパーバイザーを照会します。HUAWEI Tools パッケージは Kaspersky Security ソリューションの配布キットには含まれていません。HUAWEI Tools パッケージが HUAWEI FusionCompute ハイパーバイザーで使用可能かどうかを確認することを推奨します。
Astra Linux プラットフォームの追加手順
仮想インフラストラクチャで Astra Linux プラットフォーム上で動作するソリューションのインストールを開始する前に、SVM の導入、削除、再設定に使用するアカウントを次のように設定する必要があります:
- 次のコマンドを実行します:
$ sudo usermod -a -G kvm,libvirt,libvirt-qemu,libvirt-admin<
user_name
>
- 以下のコマンドを実行して、設定情報ファイル sudoers を開きます:
sudo visudo
- ファイルには次の通り指定します:
<
ユーザー名
> ALL = (ALL) NOPASSWD: ALL
<ユーザー名> は、SVM の導入、削除、再設定時に仮想インフラストラクチャへの接続に使用するユーザーアカウント名を指します。
- sudoers ファイルを保存して閉じます。