ステップ 3:QRadar から Kaspersky CyberTrace サービスへのイベントの転送

2024年4月11日

ID 167582

QRadar が受信したイベントを Kaspersky CyberTrace サービス経由で確認するには、イベントを Kaspersky CyberTrace サービスに転送するように QRadar を構成する必要があります。

QRadar から Kaspersky CyberTrace サービスにイベントを転送するには:

  1. [Admin]→[System Configuration]→[Forwarding Destinations]→[Add]の順に選択します。
  2. Forwarding Destination Properties]ウィンドウで、宛先の識別子(「KL_Threat_Feed_Service_v2」など)を入力します。
  3. 宛先のアドレス(Kaspersky CyberTrace サービスが実行されるホスト)を入力します。
  4. イベント形式に[Payload]、プロトコルに[TCP]を選択します。

    Payload 形式が保持できる情報は、JSON 形式と比較して少なくなります。たとえば、イベントソース名が使用される場合、QRadar はイベントからイベントソース名を削除する場合があります。代わりに JSON 形式を指定することもできますが、その場合は必ず適切に構成してください。Kaspersky CyberTrace に転送するイベントを JSON 形式で構成する方法についての説明は、以下の 「JSON 形式のイベント構成に関する推奨事項」を参照してください。

  5. Kaspersky CyberTrace のインバウンドイベントのパラメータに従ってポートを設定します。この情報は、Kaspersky CyberTrace Web の[SettingsService]タブで確認できます。

    QRadar の[Forwarding Destination Properties]ウィンドウ。

    転送先の追加

  6. Save]をクリックします。
  7. [Admin]→[Routing rules]→[Add]を選択します。
  8. Routing Rule]ウィンドウで、ルール名(KL_Threat_Feed_Service_v2_Rule など)を入力します。
  9. モードに[Online]を選択します。
  10. Forwarding Event Collector]ドロップダウンリストの値は既定のままにします。
  11. データソースに[Events]を選択します。
  12. Event Filters]グループで、イベントフィルターを設定します。

    KL_Verification_Tool]と一緒にログソースを選択し、フィルターで[Equals any of]演算子を使用します。また、サービスが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、フィード内を検索するインジケーター(URL、ハッシュ(MD5、SHA1、SHA256)、IP アドレスなど)を含むイベントのみを選択することを推奨します。

    Kaspersky CyberTrace サービスから受信した検知イベントが Kaspersky CyberTrace サービスに戻されないよう、[Match all incoming events]をオフにするか、オフのままにします。

  13. Forward]をオンにします。表の[Name]列の隣の列で、ステップ 1 で追加した項目(この場合 KL_Threat_Feed_Service_v2)の横のチェックボックスをオンにします。

    QRadar の[Routing Rule]ウィンドウ。

    ルーティングルールの追加

  14. Save]をクリックします。

JSON 形式のイベント構成に関する推奨事項

多数のバージョンの QRadar(7.3.2 パッチ 6、7.4.0 など)において、JSON 形式の一部の転送済みイベントが削除される場合があり、それによって誤った結果が生じることがあります。これを回避するために、JSON 形式のイベントから一部のフィールドを除外することを推奨します(そのようなフィールドの完全なリストについては、IBM の QRadar サポートチームに問い合わせるか、手動での確認を試行します)。詳細な正規化ルールを Kaspersky CyberTrace Web で指定する必要があります(以下参照)。

そのため、Payload 形式のイベントに必須フィールドが含まれていない場合は、Payload 形式ではなく JSON 形式を使用します。その場合、以下の条件を満たしていることを確認します:

  • Forwarding Destination Properties]ウィンドウで、必要なフィールドのみが選択されています。QRadar は転送済みのイベントを削除しません。転送されるフィールドをイベント内で有効化または無効化するには、[Profile]フィールドの隣にあるボタンをクリックして[Forwarding Profile Properties]ウィンドウを開きます。

    QRadar での JSON 形式の構成。

    JSON 形式のイベントの構成

  • Kaspersky CyberTrace Web の[Settings]→[Matching]タブで、以下の正規化ルールが指定されています:

    Cyber​​Trace の[Normalization rules]ウィンドウ。

    詳細な正規化ルールの構成

この記事はお役に立ちましたか?
改善できる点がありましたらお聞かせください。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。