Android 10 以降のデバイスに関する特別な注意事項

Android 10 には、API 29 以降を対象とした多くの変更点および制限があります。これらの変更の一部は、本アプリの一部の機能や仕様の可用性にも影響します。この注意事項は、Android 10 以降のデバイスのみを対象としています。

Wi-Fi の有効化、無効化、設定変更

• Wi-Fi ネットワークの追加、削除、設定変更は、Kaspersky Security Center 管理コンソールで実行できます。Wi-Fi ネットワークをポリシーに追加すると、Kaspersky Security Center への初回接続時に、本アプリはネットワーク設定情報を受信します。
• Kaspersky Security Center を使用して設定されたネットワークをデバイスが検出すると、本製品はユーザーにそのネットワークへの接続を促します。ユーザーがそのネットワークへの接続を選択すると、Kaspersky Security Center を使用して指定された設定情報が自動的に適用されます。その後、そのネットワークが使用可能な範囲では、自動的にそのネットワークにデバイスが自動的に接続するようになります。ユーザーへの通知は以降は表示されません。
• ユーザーのデバイスが別の Wi-Fi ネットワークへ接続済みである場合、ネットワークを追加する通知が表示されない場合があります。この場合、ユーザーは手動で Wi-Fi を一度オフにし再度オンにしてから、ネットワークの提案を再受信する必要があります。
• Kaspersky Endpoint Security が Wi-Fi ネットワークへの接続を提案し、ユーザーがそれを拒否した場合、Wi-Fi のステータスを変更する本アプリの権限が取り消されます。これにより、本製品から Wi-Fi ネットワークへの接続が提案されなくなります。接続を提案できるようにするには、［設定 → アプリと通知 → 特別なアプリアクセス → Wi-Fi の管理 → Kaspersky Endpoint Security］の順に手動で選択して権限を許可する必要があります。
• オープンネットワークか、WPA2-PSK で暗号化されたネットワークのみがサポートされます。WEP / WPA 暗号化はサポートされません。
• 本アプリが以前に推奨したネットワークのパスワードが変更された場合は、既知のネットワークからそのネットワークをユーザーが手動で削除する必要があります。これにより、デバイスがネットワークの提案を本アプリから受信し、接続できるようになります。
• デバイスの OS が Android 9 以前から Android 10 以降にアップデートされるか、Android 10 以降のデバイスにインストールされた本製品がアップデートされるか、あるいはその両方の場合、Kaspersky Security Center を使用して以前に追加されたネットワークは、Kaspersky Security Center ポリシーを使用して変更および削除できません。デバイスの設定で、これらの設定をユーザーが手動で変更および削除することは可能です。
• Android 10 以降のデバイスでは、提案されたネットワークが保護されている場合、ユーザーが手動で接続試行するとパスワードの入力が要求されます。自動的に接続する場合は、パスワード入力は不要です。ユーザーのデバイスが別の Wi-Fi ネットワークに接続されている場合、提案されたネットワークへ接続するには、まず接続中のネットワークとの接続を切断する必要があります。
• Android 11 のデバイスでは、本アプリが提案する保護されたネットワークへ、パスワード入力なしで手動で接続することができます。
• 本アプリをデバイスから削除すると、本アプリが提案したネットワークは無視されます。
• Wi-Fi ネットワークの使用の禁止はサポートされません。

カメラへのアクセス

• Android 10 のデバイスの場合、カメラの使用を完全には禁止できません。仕事用プロファイルでのカメラの使用の禁止は可能です。
• サードパーティ製アプリがデバイスカメラへのアクセスを試行すると、そのアプリがブロックされ、そのことがユーザーに通知されます。ただし、バックグラウンドモードで実行されているアプリによるカメラの使用はブロックできません。
• 外部カメラがデバイスから切断されると、カメラが使用不可能であるという通知が表示される場合があります。

画面ロックの解除方法の管理

• パスワードの強度要件（中程度または高強度）を、システムの値として実装しました。
  • 1 ～ 4 文字のパスワード長が必要な場合、中程度の強度のパスワードを設定するようユーザーに要求します。重複したり順番（例：1234）に並んでいたりしない数字（PIN）か、英字と数字の組み合わせである必要があります。PIN またはパスワードは、4 文字以上である必要があります。
  • 5 文字以上のパスワード長が必要な場合、高強度のパスワードを設定するようユーザーに要求します。重複したり順番に並んでいたりしない数字（PIN）か、英字と数字の組み合わせ（パスワード）である必要があります。PIN は 8 文字以上の数字で、パスワードは 6 文字以上である必要があります。
• 指紋での画面ロック解除は、仕事用プロファイルでのみ管理可能です。