Kaspersky Endpoint Security のパフォーマンスと他のアプリケーションとの互換性

2024年2月14日

ID 128143

Kaspersky Endpoint Security のパフォーマンスは、電力の消費量やコンピューターリソースの使用率だけでなく、コンピューターに損害を与える可能性があるオブジェクトのうち、どの種別のオブジェクトを検知対象に含めるかにも影響されます。

検知可能なオブジェクトの選択

Kaspersky Endpoint Security では、コンピューターで実行する保護機能の内容を詳細に調整し、動作中に検知するオブジェクトの種別を選択できます。Kaspersky Endpoint Security は必ずオペレーティングシステムのウイルス、ワーム、トロイの木馬をスキャンします。これらのオブジェクト種別のスキャンを無効にすることはできません。このようなマルウェアはコンピューターに重大な損害を与える可能性があります。コンピューターのセキュリティをさらに強化する場合は、ユーザーに損害を与える目的で悪用される可能性がある合法的なソフトウェアの監視を有効にして、検知できるオブジェクト種別の範囲を拡大できます。

省エネモードの使用

アプリケーションの電力使用量は、ノートパソコンにとって重要な考慮事項です。Kaspersky Endpoint Security のスケジュールタスクは、通常、大量のリソースを消費します。コンピューターがバッテリー電源で稼働しているときには、省エネモードを使用することで、電力消費量を抑えることができます。

省エネモードでは、次のスケジュールされているタスクが自動的に延期されます:

  • アップデートタスク
  • 完全スキャンタスク
  • 簡易スキャンタスク
  • オブジェクトスキャンタスク
  • 整合性チェックタスク

省エネモードが有効になっているかどうかとは関係なく、ノートパソコンの電源がバッテリー電源に切り替わると、Kaspersky Endpoint Security は暗号化タスクを一時停止します。ノートパソコンがバッテリー電源から主電源に切り替わると、暗号化タスクが再開されます。

他のアプリケーションに対するコンピューターリソースの優先割り当て

Kaspersky Endpoint Security がコンピューターをスキャンする際に、コンピューターのリソースを消費するため、CPU やハードディスクサブシステムの負荷が増加したり、他のアプリケーションのパフォーマンスに影響したりする可能性があります。CPU およびハードディスクサブシステムの負荷が増大しているときに複数のアプリケーションが同時に動作することで発生する問題を解決するために、Kaspersky Endpoint Security は、他のアプリケーションにシステムリソースを優先的に割り当てることができます。

特別な駆除技術の使用

最近の悪意のあるアプリケーションは、オペレーティングシステムの最も深いレベルに侵入できるため、除去は、ほとんど不可能です。Kaspersky Endpoint Security はオペレーティングシステムで悪意のある活動を検知した後、特別な駆除技術を使用した広範囲な駆除処理を実行します。この特別な駆除技術の目的は、RAM 内部でそのプロセスを既に開始している悪意のあるプログラムをオペレーティングシステムから除去して Kaspersky Endpoint Security が他の方法でそれらのアプリケーションを除去しないようにすることです。その結果、脅威が駆除されます。特別な駆除を実行している間は、新しいプロセスの起動やオペレーティングシステムレジストリの修正を行わないように指示されます。特別な駆除には大量のオペレーティングシステムリソースが必要になるため、他のアプリケーション処理速度が低下する可能性があります。

クライアントコンピューター用 Microsoft Windows が実行されているコンピューターで、特別な駆除処理が完了した後、Kaspersky Endpoint Security は、ユーザーにコンピューターを再起動する許可を求めます。システムの再起動後、Kaspersky Endpoint Security はマルウェアファイルを削除し、コンピューターで「簡易版」の完全スキャンを開始します。

Kaspersky Endpoint Security の特性のため、サーバー用の Microsoft Windows が実行されているコンピューターではユーザーに再起動を実行してよいか確認メッセージを表示してから再起動することはできません。サーバーの予定外の再起動が問題を引き起こし、サーバーのデータが一時的に使用できなくなったり、保存されていないデータが失われたりする原因となることがあります。サーバーの再起動は、スケジュールに厳密に従ってください。この理由で、サーバーでは特別な駆除技術が既定で無効になっています。

サーバーでアクティブな感染が検知された場合、特別な駆除が必要であるという情報とともにイベントが Kaspersky Security Center へ送信されます。サーバーのアクティブな感染を駆除するには、サーバーの特別な駆除技術を有効化し、サーバーユーザーの都合のよい時間に、マルウェアのスキャングループタスクを開始します。

このセクションの内容

省エネモードの有効化または無効化

他のアプリケーションへのリソースの供与の有効化または無効化

Kaspersky Endpoint Security のパフォーマンス最適化のためのベストプラクティス

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