新機能

2022年3月25日

ID 62689

Kaspersky Security for Virtualization 5.0 Agentless の新機能には以下があります:

  • ネットワーク脅威の検知の機能が拡張されました:
    • Kaspersky Security を使用して、これまで通り保護対象仮想マシンに対するネットワーク攻撃を検知できるだけでなく、保護対象のインフラストラクチャへの侵入の兆候を示す疑わしいネットワーク動作も検知できます。
    • Kaspersky Security でネットワークの脅威からの保護の除外ルールを設定して、特定の IP アドレスのトラフィックをスキャンから除外したり、これらのトラフィックの処理時に特別な処理を適用できます。ルールの対象範囲の指定時には、トラフィックが VLAN からのものであるかが考慮されます。
    • ユーザーがアクセスを要求した Web アドレスをフィッシングサイトのアドレスのデータベースと照合してチェックする機能が追加されました。
  • 製品のライセンス体系とライセンス種別について、次のような変更が実施されました:
    • 新しいライセンス体系が提供されます。保護される仮想マシンが実行されるハイパーバイザー上のプロセッサ数に基づいて、ライセンス数を制限します。このライセンス体系では、プロセッサの数に制限のあるライセンスを使用します。ライセンス制限に従って、決められた数のプロセッサを使用するハイパーバイザー上のすべての仮想マシンが保護されます。
    • 製品版ライセンスの種別として、新たに Enterprise ライセンスが追加されました。製品版ライセンスでは、ライセンスの種別に応じて利用できる機能が異なります。
  • Kaspersky Security サービスの登録時に、ハイパーバイザーに導入する SVM の設定を選択できるようになりました。仮想インフラストラクチャのリソース状況と満たすべき性能要件に応じて、適切な SVM の設定を選択できます。
  • トラフィック処理モードを標準モードと監視モードから選択して、ネットワーク脅威の検知の設定を指定できるようになりました。監視モードで動作する場合、Kaspersky Security は仮想マシンのトラフィックのコピーを受信します。侵入の兆候や悪意のあるアドレスへのアクセス試行が検知された場合、脅威を防止するための動作は実行せず、Kaspersky Security Center 管理サーバーにイベントに関する情報の送信のみを行います。トラフィック処理モードは、ネットワーク保護サービス(Kaspersky Network Protection)の登録時に選択できます。
  • ポリシーとタスクの設定へのアクセスを Kaspersky Security Center でユーザーアカウントに付与されたロールに応じて制限できる機能が追加されました。
  • 仮想マシンのスキャン機能が拡張されました:
    • 対象の仮想マシンが特定のファイルシステム(EXT2、EXT3、EXT4、XFS、BTRFS)を使用して Linux オペレーティングシステムで動作している場合、Kaspersky Security は仮想マシンが停止中でもスキャンを実行できます。
    • Kaspersky Security は仮想マシンテンプレートをスキャンできます。
  • 停止中の仮想マシンをスキャンしていて感染したファイルを検知した場合、Kaspersky Security は「ブロック」処理を既定で選択します。停止中の仮想マシンをスキャンする場合、「処理を自動的に選択」オプションを選択すると、この既定の処理が実行されます。
  • すべての KSC クラスターを対象にポリシーを作成できるようになりました。このポリシーによって、すべての KSC クラスターによって保護されるインフラストラクチャ内のすべての仮想マシン、つまりすべての VMware vCenter Server で管理されるすべての仮想マシンの保護設定が定義されます。
  • Kaspersky Security 管理プラグインをインストールしたときに、既定のポリシーが自動的に作成されるようになりました。既定のポリシーでは保護機能は無効になっていますが、このポリシーを利用することでポリシーを手動で作成する必要がなくなり、 SVM の導入直後から次の Kaspersky Security Center の機能を使用できます:
    • KSC クラスターのプロパティで保護対象の仮想マシンのリストを表示する
    • SVM から受信したイベントを登録する
    • ライセンスレポートで、製品のアクティベーションが完了しライセンスを使用して保護機能を利用している仮想マシンの情報を表示する
    • 保護ステータスレポートで、保護対象の仮想マシンに関する情報を表示する
  • 特定の SVM で保護されている仮想マシンのリストを、個別に表示できる機能が追加されました。
  • スキャン回数が多いファイルの統計情報を表示できる機能が追加されました。この統計情報は、SVM の負荷の分析などに活用できます。
  • SVM ステータスの SNMP 監視の機能が拡張されました:
    • ネットワーク脅威の検知コンポーネントで SVM のステータスに関する情報を取得できるようになりました。
    • SNMP サービスへの不正なアクセスを防止するために、SNMP エージェントが SVM ステータスに関する情報を送信する IP アドレスのリストを生成できるようになりました。
  • VMware vCenter Server と VMware vShield Manager によって管理されるインフラストラクチャでの製品コンポーネントのインストールと使用はサポートされなくなりました。

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