メールサーバーとの手動統合
2023年8月21日
ID 56825
初期設定時に本製品とメールサーバーとの自動統合を省略した場合は、Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server をメールサーバーと手動で統合する必要があります。
Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server は、次のメールサーバーと手動で統合できます:
- Exim
- Postfix
- Sendmail
- Qmail
- Amavis
Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server は、メールサーバーとの統合を、メールサーバーからの処理要求の受け取りを担当する klms サービスを使用してサポートします。
本製品をメールサーバーと手動で統合する場合は、次の操作が必要です:
- オペレーティングシステムのレジストリに klms サーバーを登録する。
- メールサーバーの設定ファイルを編集する。
FreeBSD 環境では、klms サービスを設定することで、オペレーティングシステムの起動時に自動で開始できます。
FreeBSD の起動時に自動で開始されるように klms サービスを設定するには、
設定ファイル /etc/rc.conf に次の文字列を追加します:
klmsdb_enable=YES
klms_enable=YES
Exim および Postfix メールサーバーの場合、Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server は、before-queue 統合と after-queue 統合をサポートします。before-queue 統合では、メッセージはメールサーバーのキューに配置される前に、Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server に転送されてスキャンされます。after-queue 統合では、メッセージはメールサーバーのキューに配置された後で、Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server に転送されてスキャンされます。
メールサーバーと Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server のフィルターの間の情報交換には、ソケットが使用されます。
ソケットは、次のルールに基づいて割り当てる必要があります:
inet:<ポート番号>@<IP アドレス>
(ネットワークソケットの場合)unix:<ソケットのパス>
(UNIX ソケットの場合)例:
scanner=inet:5555@127.0.0.1
(ネットワークソケットの場合)scanner=unix:/var/run/klms/scanner_sock
(UNIX ソケットの場合)
ソケットを使用する場合は、次の条件を満たす必要があります:
- ネットワークソケットを定義する場合、ポート番号が
1024
より大きい必要がある。 - UNIX ソケットを定義する場合、フィルターおよび kluser がソケットへのアクセス権を持つ必要がある。