qmail サーバーとの手動統合

Qmail サーバーは、拡張の統合はサポートしていません。Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server を Qmail サーバーと手動で統合するには、オリジナルの実行可能ファイルを、Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server に付属のキューファイル /opt/kaspersky/klms/lib/bin/kavklms-qmail（Linux 環境）または /usr/local/libexec/kaspersky/klms/klms-qmail（FreeBSD 環境）と入れ替えます。このファイルは、メッセージフィルタリングをサポートし、以降の配信のためにメッセージを元の qmail-queue ファイルに戻します。元の qmail-queue ファイルは、名前を qmail-queue-real に変更します。

メッセージは、メールキューに挿入される前に送信されスキャンされます（before-queue フィルタリング）。

Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server を Qmail と手動で統合するには：

1. ファイル klms_filters.conf の [global] セクションで、senmail-path パラメータの値として /var/qmail/bin/sendmail を指定します。
2. 次のコマンドを使用して、ファイル /var/qmail/bin/qmail-queue をフォルダー /var/qmail/bin/qmail-queue-real にコピーします：

   #cp –fp /var/qmail/bin/qmail-queue /var/qmail/bin/qmail-queue-real

3. 次のコマンドを使用して、Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server 配信キットに含まれるフィルターファイルをフォルダー qmail にコピーします：
   • Linux の場合：

     #cp -fp /opt/kaspersky/klms/libexec/qmail-queue /var/qmail/bin/qmail-queue

   • FreeBSD の場合：

     #cp -fp /usr/local/libexec/kaspersky/klms/qmail-queue /var/qmail/bin/qmail-queue

4. ファイル qmail-queue および qmail-queue-real に次のアクセス権を設定します：

   # ls -la /var/qmail/bin/qmail-queue*

   -rws--s--x 1 qmaild klusers 2287242 Feb 19 20:53 /var/qmail/bin/qmail-queue

   -rws--x--x 1 qmailq qmail 19288 June 27 2013 /var/qmail/bin/qmail-queue-real

5. フィルター設定ファイル klms_filter.conf で、[global] セクションに移動して header-guard の設定値が true に設定されていることを確認します。
6. Kaspersky Security 8 for Linux Mail Server を再起動します：

   service klms restart