クラッシュの診断設定

2022年6月10日

ID 146633

Kaspersky Security for Windows Server の動作中に、製品がクラッシュするなどの問題が発生した場合、診断することができます。診断するには、Kaspersky Security for Windows Server プロセスのトレースファイルやダンプファイルの作成を有効にし、作成したファイルを解析のため Kaspersky Technical Support に提出します。

Kaspersky Security for Windows Server からは、トレースファイルまたはダンプファイルは自動的に送信されません。診断データは、必要な権限を持つユーザーのみが送信できます。

Kaspersky Security for Windows Server では、暗号化されていない形式でトレースファイルとダンプファイルに情報を書き込みます。ファイルが保存されるフォルダーはユーザーが選択し、オペレーティングシステムの設定と Kaspersky Security for Windows Server の設定によって管理されます。アクセス権限を設定して、必要なユーザーのみにログやトレースファイル、ダンプファイルへのアクセスを許可することができます。

クラッシュの診断を設定するには:KAVSHELL DUMP コマンドを使用するか、アプリケーションコンソール上で次の操作を実行します。

  1. Kaspersky Security Center 管理コンソールで、[アプリケーションの設定]を開きます。
  2. トラブルシューティング]セクションを開きます。
  3. デバッグ情報をファイルに書き込む場合は、[デバッグ情報をトレースファイルに書き込む]をオンにします。
  4. 下にあるフィールドで、トレースファイルを保存するフォルダーを指定します。
  5. デバッグ情報の詳細レベルを設定します。
  6. トレースファイルの最大サイズを指定します。
  7. 1 つのトレースログの最大ファイル数を指定します。

    Kaspersky Security for Windows Server は、デバッグするコンポーネントごとに最大数のトレースファイルを作成します。

  8. デバッグするコンポーネントを指定します。コンポーネントコードを複数指定する場合は、セミコロンで区切る必要があります。コードは大文字と小文字が区別されます(次の表を参照)。

    Kaspersky Security for Windows Server サブシステムコード

    コンポーネントコード

    コンポーネントの名前

    *

    すべてのコンポーネント

    gui

    ユーザーインターフェイスサブシステム、Microsoft 管理コンソール形式の Kaspersky Security for Windows Server スナップイン

    ak_conn

    ネットワークエージェントと Kaspersky Security Center の統合のためのサブシステム

    bl

    コントロールプロセス、Kaspersky Security for Windows Server コントロールタスクの実装

    wp

    アンチウイルスによる保護タスクを処理する処理対象プロセス

    blgate

    Kaspersky Security for Windows Server リモート管理プロセス

    ods

    オンデマンドスキャンサブシステム

    oas

    ファイルのリアルタイム保護サブシステム

    qb

    隔離およびバックアップのサブシステム

    scandll

    スキャンのための補助モジュール

    core

    アンチウイルス基本機能のためのサブシステム

    avscan

    アンチウイルス処理サブシステム

    avserv

    アンチウイルスのカーネルの管理のためのサブシステム

    prague

    基本機能のためのサブシステム

    updater

    定義データベースとソフトウェアモジュールをアップデートするためのサブシステム

    snmp

    SNMP プロトコルサポートサブシステム

    perfcount

    パフォーマンスカウンターサブシステム

    Kaspersky Security for Windows Server スナップインのトレース設定(gui)および Kaspersky Security Center の管理プラグインのトレース設定(ak_conn)は、それらのコンポーネントの再起動後に適用されます。SNMP プロトコルサポートサブシステムのトレース設定(snmp)は、SNMP サービスが再起動された後に適用されます。パフォーマンスカウンターサブシステムのトレース設定(perfcount)は、パフォーマンスカウンターを使用するすべてのプロセスが再起動された後に適用されます。その他の Kaspersky Security for Windows Server サブシステムのトレース設定は、クラッシュの診断設定が保存されるとすぐに適用されます。

    既定値で、Kaspersky Security for Windows Server は、すべての Kaspersky Security for Windows Server コンポーネントのデバッグ情報をログに記録します。

    この入力フィールドは、[デバッグ情報をトレースファイルに書き込む]をオンにすると使用可能になります。

  9. ダンプファイルを作成する場合は、[ダンプファイルの作成]をオンにしてください。
  10. 下にあるフィールドで、ダンプファイルを保存するフォルダーを指定します。
  11. OK]をクリックします。

アプリケーションの設定内容が保護対象デバイスに適用されます。

この記事はお役に立ちましたか?
改善できる点がありましたらお聞かせください。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。
フィードバックをいただき、ありがとうございました。改善に向けて取り組んでまいります。