ネットワーク接続ストレージの保護について

2022年6月10日

ID 147232

このセクションでは、Kaspersky Security for Windows Server とネットワーク接続ストレージの基本の接続操作について説明します。

Celerra / VNX グループの EMC ネットワーク接続ストレージの保護

Kaspersky Security for Windows Server がインストールされている保護対象デバイスで実行中の CAVA(Celerra Antivirus Agent)を使用して、Kaspersky Security for Windows Server は Celerra / VNX グループの EMC ネットワーク接続ストレージと接続します。稼働している場合、Kaspersky Security for Windows Server はインストールされている CAVA があるかどうか保護対象デバイスをチェックし、Kaspersky Security for Windows Server の要件を満たしているか確認します。

ネットワーク接続ストレージに保存されたファイルの読み書きが試行されると、このストレージはネットワーク要求を開始し、ファイルを CAVA に渡します。CAVA は受け取ったファイルをコンピューターのローカルディスクに書き込み、専用フォルダーに保存します。ファイルのリアルタイム保護コンポーネントは、ファイル操作に割り込み、ファイルのリアルタイム保護タスクに定義された設定(ファイルの駆除や削除など)に従ってファイルをスキャンします。CAVA は Kaspersky Security for Windows Server の処理を分析てチェック結果を作成し、それをネットワーク接続ストレージに渡します。

RPC ネットワークストレージの保護

Kaspersky Security for Windows Server と RPC ネットワークストレージ(NetApp や RPC モードの Hitachi NAS など)との間の接続には、RPC(リモートプロシージャコール)プロトコルが必要です。

Kaspersky Security for Windows Server は、ネットワーク接続ストレージとの常時接続を維持し、定期的に RPC 要求を開始します。ネットワーク接続ストレージに保存されているファイルの読み取りまたは作成 / 書き込みが試行されると、Kaspersky Security for Windows Server は CIFS プロトコルを使用してそのファイルに直接アクセスできるようになります。RPC ネットワークストレージの保護コンポーネントは、RPC ネットワークストレージの保護タスクに定義されている設定に従ってファイルをスキャンします。脅威が検知されると、Kaspersky Security for Windows Server はタスク設定に定義された処理をファイルに対して実行し(ファイルの駆除や削除を含む)、スキャン結果をネットワーク接続ストレージに送信します。

ICAP ネットワークストレージの保護

ICAP ネットワークストレージ(ICAP モードの EMC Isilon、IBM NAS、Hitachi NAS など)では、Kaspersky Security for Windows Server は ICAP(Internet Content Adaptation Protocol)を使用して動作するサービスとして機能します。

ネットワーク接続ストレージに保存されているファイルの読み取りまたは作成 / 書き込みが試行されると、Kaspersky Security for Windows Server に対する ICAP 要求が生成され、この要求内でファイルが送信されます。ICAP:ネットワークストレージの保護コンポーネントは、ICAP:ネットワークストレージの保護タスクに定義されている設定に従ってファイルをスキャンします。脅威が検知されると、Kaspersky Security for Windows Server はタスク設定に定義された処理をファイルに対して実行し、スキャン結果をネットワーク接続ストレージに送信します。設定で駆除処理が指定されており、ファイルの駆除が成功した場合、Kaspersky Security for Windows Server は要求への応答として駆除済みのファイルをネットワーク接続ストレージに返します。

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