階層型ストレージについて

2022年6月10日

ID 162033

階層型ストレージ管理システム(以降「HSM システム」)によって、高速なローカルドライブと長期大容量記憶デバイスの低速なデバイスとの間で、データを再配置できます。高速な大容量記憶デバイスの利点は明らかですが、ほとんどの組織にとって、かなり高額なものです。HSM システムでは、使用されないデータが低価格のリモート大容量記憶デバイスに転送されるため、企業のコストを最小限に抑えることができます。

HSM システムでは、一部のデータをリモート保管領域に保存し、必要に応じて情報を復元できます。HSM システムでは、ファイルアクセスが定期的に監視され、リモート保管領域に安全に移動できるファイルと、ローカルに保存する必要があるファイルが検出されます。指定した一定期間にアクセス試行がないファイルは、リモート保管領域に再配置されます。リモートに保存されたファイルにユーザーがアクセスすると、そのファイルはローカルドライブに転送し直されます。このため、使用可能なローカルディスクの容量を大幅に超える大量のデータに迅速にアクセスできます。

HSM システムでは、ローカルドライブからリモート保管領域にファイルを移動する間に、ファイルの実際の場所の参照が保存されます。該当するファイルにアクセスすると、バックアップデバイス上の場所が特定されます。ファイルをリモート保管領域への参照に置き換えることで、実質的に無制限のサイズの保管領域を作成できます。

一部の HSM システムは、ファイル部分のローカル保管領域をサポートしています。この場合、ファイルの大きい部分はリモート保管領域に転送され、ローカル保管領域には元のファイルの小さい部分だけが残ります。

HSM システムで階層型ストレージのデータにアクセスするには、2 つの方法があります:

  • 再解析ポイント
  • 拡張ファイル属性

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