Web プラグインでのクラッシュの診断設定
Kaspersky Security for Windows Server の使用中に Kaspersky Security for Windows Server のクラッシュなどの問題が発生し、その問題を診断する場合、Kaspersky Security for Windows Server プロセスのトレースファイルおよびダンプファイルの作成を有効にし、それらのファイルを解析するためにカスペルスキーのテクニカルサポートに送信することができます。
Kaspersky Security for Windows Server からは、トレースファイルまたはダンプファイルは自動的に送信されません。診断データは、必要な権限を持つユーザーのみが送信できます。
Kaspersky Security for Windows Server では、暗号化されていない形式でトレースファイルとダンプファイルに情報を書き込みます。ファイルが保存されるフォルダーはユーザーが選択し、オペレーティングシステムの設定と Kaspersky Security for Windows Server の設定によって管理されます。アクセス権限を設定して、必要なユーザーのみにログやトレースファイル、ダンプファイルへのアクセスを許可することができます。
クラッシュの診断を設定するには:KAVSHELL DUMP コマンドを使用するか、アプリケーションコンソール上で次の操作を実行します。
- Kaspersky Security Center 管理コンソールで、[アプリケーションの設定]を開きます。
- [トラブルシューティング]タブで次の操作を実行します:
- デバッグ情報をファイルに書き込む場合は、[デバッグ情報をトレースファイルに書き込む]をオンにします。
- 下にあるフィールドで、トレースファイルを保存するフォルダーを指定します。
- デバッグ情報の詳細レベルを設定します。
- トレースファイルの最大サイズを指定します。
- 1 つのトレースログの最大ファイル数を指定します。
Kaspersky Security for Windows Server は、デバッグするコンポーネントごとに最大数のトレースファイルを作成します。
- デバッグするコンポーネントを指定します。コンポーネントコードを複数指定する場合は、セミコロンで区切る必要があります。コードは大文字と小文字が区別されます(次の表を参照)。
Kaspersky Security for Windows Server サブシステムコード
コンポーネントコード
コンポーネントの名前
*
すべてのコンポーネント
gui
ユーザーインターフェイスサブシステム、Microsoft 管理コンソール形式の Kaspersky Security for Windows Server スナップイン
ak_conn
ネットワークエージェントと Kaspersky Security Center の統合のためのサブシステム
bl
コントロールプロセス、Kaspersky Security for Windows Server コントロールタスクの実装
wp
アンチウイルスによる保護タスクを処理する処理対象プロセス
blgate
Kaspersky Security for Windows Server リモート管理プロセス
ods
オンデマンドスキャンサブシステム
oas
ファイルのリアルタイム保護サブシステム
qb
隔離およびバックアップのサブシステム
scandll
スキャンのための補助モジュール
core
アンチウイルス基本機能のためのサブシステム
avscan
アンチウイルス処理サブシステム
avserv
アンチウイルスのカーネルの管理のためのサブシステム
prague
基本機能のためのサブシステム
updater
定義データベースとソフトウェアモジュールをアップデートするためのサブシステム
snmp
SNMP プロトコルサポートサブシステム
perfcount
パフォーマンスカウンターサブシステム
Kaspersky Security for Windows Server スナップインのトレース設定(gui)および Kaspersky Security Center の管理プラグインのトレース設定(ak_conn)は、それらのコンポーネントの再起動後に適用されます。SNMP プロトコルサポートサブシステムのトレース設定(snmp)は、SNMP サービスが再起動された後に適用されます。パフォーマンスカウンターサブシステムのトレース設定(perfcount)は、パフォーマンスカウンターを使用するすべてのプロセスが再起動された後に適用されます。その他の Kaspersky Security for Windows Server サブシステムのトレース設定は、クラッシュの診断設定が保存されるとすぐに適用されます。
既定値で、Kaspersky Security for Windows Server は、すべての Kaspersky Security for Windows Server コンポーネントのデバッグ情報をログに記録します。
この入力フィールドは、[デバッグ情報をトレースファイルに書き込む]をオンにすると使用可能になります。
- ダンプファイルを作成する場合は、[ダンプファイルの作成]をオンにしてください。
- 下にあるフィールドで、ダンプファイルを保存するフォルダーを指定します。
- デバッグ情報をファイルに書き込む場合は、[デバッグ情報をトレースファイルに書き込む]をオンにします。
- [OK]をクリックします。
アプリケーションの設定内容が保護対象デバイスに適用されます。