RPC ネットワークストレージの保護について

2022年6月10日

ID 147253

Microsoft Windows オペレーティングシステムが実行されているサーバーにインストールされた Kaspersky Security for Windows Server は、ファイル交換によってサーバーに侵入するウイルスやその他のコンピューターセキュリティの脅威から RPC ネットワークストレージ(NetApp ネットワーク接続ストレージなど)を保護します。

ワークステーションのファイルの読み取りまたは変更が試行されると、Kaspersky Security for Windows Server は RPC ネットワークストレージ(以降、ネットワーク接続ストレージと表記)のネットワーク共有フォルダーに置かれているファイルをスキャンします。Kaspersky Security for Windows Server がファイルを安全であると特定した場合、ネットワーク接続ストレージでファイルの読み取りまたは変更を実行できます。Kaspersky Security for Windows Server がファイルを感染しているまたは感染の可能性があると特定した場合、ネットワーク接続ストレージは、設定された内容に基づく処理を実行します(たとえば、ファイルの読み取りまたは変更をブロックします)。

Kaspersky Security for Windows Server で、感染したファイルおよび感染の可能性があるファイルに対して実行する処理を設定できます。

Kaspersky Security for Windows Server は、既定で次の操作を実行します:

  • 感染しているファイルを駆除します。
  • 駆除できない場合は、感染しているファイルを削除します。
  • 感染の可能性があるファイルを隔離に移動します。
  • 感染したファイルのコピーをバックアップに移動させてから、駆除または削除します。

Kaspersky Security for Windows Server がインストールされた 1 台のサーバーを使用して、1 つまたは複数のネットワーク接続ストレージを保護できます。ネットワーク接続ストレージと Kaspersky Security for Windows Server がインストールされているサーバーのパフォーマンスを向上させるため、Kaspersky Security for Windows Server がインストールされた複数台のサーバーを使用して、単一のネットワーク接続ストレージを保護できます。この場合、Kaspersky Security for Windows Server がインストールされた連携する複数台のサーバーに、ネットワーク接続ストレージの負荷が分散されます。

ネットワーク接続ストレージのリアルタイム保護を実現するには、ネットワーク接続ストレージを保護範囲の一部として Kaspersky Security for Windows Server に追加してから、ネットワーク接続ストレージと Kaspersky Security for Windows Server がインストールされたサーバーとの間の接続を設定します。Kaspersky Security for Windows Server は、RPC ネットワークストレージの保護と呼ばれるタスクによる RPC ネットワークストレージのセキュリティ保護を提供します。

RPC ネットワークストレージの保護タスクは、Kaspersky Security for Windows Server のローカルシステムタスクの 1 つで、既定で作成されます。このタスクを削除したり、タスク名を変更したりすることはできません。RPC ネットワークストレージの保護のカスタムタスクは作成できません。

RPC ネットワークストレージの保護タスクの設定は編集できます。RPC ネットワークストレージの保護タスクのプロパティで行った設定は、タスクに追加されたすべての保護範囲に適用されます。保護範囲ごとにセキュリティ設定を編集することもできます。

現在のライセンスがネットワーク接続ストレージの保護をサポートしている場合、ネットワーク接続ストレージの保護タスクを実行できます。現在のライセンスがネットワーク接続ストレージの保護をサポートしていない場合、ネットワーク接続ストレージの保護タスクを実行するとエラーが返されます。この場合、ネットワーク接続ストレージは、Kaspersky Security for Windows Server による保護の対象になりません。

RPC ネットワークストレージの保護コンポーネントは、ネットワーク接続ストレージ用の Kaspersky Security for Windows Server 内で使用できます。

Kaspersky Security for Windows Server を運用して組織を保護するためのソリューションの詳細は、『Kaspersky Security for Windows Server 管理者用ガイド』を参照してください。

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