アプリケーションのインストールの準備

2024年1月10日

ID 67424

Kaspersky Security のインストール前に必要な準備は次の通りです。

全般的な準備

  • Kaspersky Security Center コンポーネントの構成を確認し、Kaspersky Security Center コンポーネントと仮想インフラストラクチャコンポーネントが Kaspersky Security のシステム要件を満たしていることを確認します。
  • Kaspersky Security を使用して保護する仮想マシンに、他のアンチウイルス製品がインストールされていないことを確認します。
  • 製品のインストールに必要なファイルを準備します:
    1. カスペルスキーの Web サイトから、Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードを実行するために必要なファイルをダウンロードします。
    2. Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードを使用して、カスペルスキーの Web サイトから SVM イメージファイルと SVM イメージ記述ファイルをダウンロードします。
    3. 自動的に作成されるインストールパッケージを Light Agent のインストールに使用しない場合は、Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードを使用して、Light Agent for Windows と Light Agent for Linux のインストールに必要なファイルを解凍します。
    4. Web インターフェイスを Kaspersky Security Center との対話に使用するには、Web プラグインのインストールに必要なアーカイブをカスペルスキーの Web サイトからダウンロードします。Web プラグインのインストールに必要なファイルは、Web コンソールでもダウンロードできます。
  • 仮想マシン間のネットワーク機器またはソフトウェアが管理するトラフィックの設定で、製品のインストールと動作中に使用されるポートでのネットワークトラフィックの送受信が許可されていることを確認します。
  • 本製品のインストールと動作で必要なアカウントの設定を指定済みであることを確認します。
  • ネットワークが動的 IP アドレスを使用する場合、Kaspersky Security Center 管理サーバーがインストールされているデバイスに、SVM からのネットワークトラフィックをルーティングできることを確認します。
  • Light Agent for Windows、Integration Server、Integration Server コンソール、Kaspersky Security MMC プラグインをインストールする前に、Windows の最新の更新プログラムを適用します。
  • Kaspersky Security コンポーネントがインストールされる仮想マシンを、製品のインストール後に管理グループに自動的に移動するには、Kaspersky Security Center 管理コンソールで管理グループを作成して、仮想マシンを管理グループに自動的に移動するルールを設定します。

本製品とハイパーバイザーのセキュアな接続を確立するため、ハイパーバイザーの受信接続を AES256 暗号化アルゴリズムを使用した TLS、SSH などのプロトコルで暗号化することを推奨します。

Microsoft Hyper-V プラットフォームの追加の手順

Microsoft Hyper-V プラットフォームの仮想インフラストラクチャで、Kaspersky Security をインストールする前に次の手順を実行します:

  • 保護対象仮想マシンに Integration Services パッケージがインストールされていることを確認します。
  • ハイパーバイザーで ADMIN$ 共有ネットワークリソースが有効になっていることを確認します。Microsoft Windows Server 2012 R2 Hyper-V ハイパーバイザーで ADMIN$ 共有ネットワークリソースを有効にするには、サーバー設定ウィザードを使用してファイルサーバーロールを割り当てる必要があります。
  • ADMIN$ 共有ネットワークリソースが置かれているドライブに SVM イメージ用の十分な領域があることを確認します。Protection Server のインストール中に、SVM イメージは ADMIN$ 共有ネットワークリソースにコピーされてから、SVM の導入で指定されたフォルダーに移動されます。
  • Active Directory ドメインに含まれないハイパーバイザーに、Windows Remote Management(WinRM)バージョン 3.0 がインストールされていることを確認します。Windows Remote Management(WinRM)3.0 は、Windows Management Framework 3.0 インストールパッケージに含まれます。これは、Microsoft の Web サイトからダウンロードできます。
  • Integration Server をハイパーバイザーに接続するためにドメインアカウントを使用する場合、次の条件を満たしていることを確認します:
    • SVM が導入されているハイパーバイザーのドメインのドメイン名サービス(DNS)を使用して、Integration Server がハイパーバイザーのアドレスを判別できること。
    • DNS サーバーが Integration Server に関する正引きレコードと逆引きレコードを持っていること。
    • Integration Server と SVM が導入されているハイパーバイザーに関するレコードが含まれたゾーンが Active Directory と統合されていること。
    • SVM の導入が実行されているデバイスが、SVM が導入されているハイパーバイザーの名前を解決できること。
  • SVM のインストール中に指定したハイパーバイザーのユーザー名とパスワードを送信時に暗号化する場合、SSL 証明書を使用して、SVM が導入されるハイパーバイザーと、Kaspersky Security Center 管理コンソールがインストールされているデバイスとの間のセキュアな接続を設定できます。

VMware vSphere プラットフォームの追加の手順

VMware vSphere プラットフォームの仮想インフラストラクチャで、Kaspersky Security をインストールする前に次の手順を実行します:

  • 保護対象仮想マシンに VMware Tools がインストールされていることを確認します。
  • プロキシサーバーを使用して、Kaspersky Security Center の管理コンソールが動作しているデバイスを VMware vCenter Server に接続する場合、プロキシサーバー経由で仮想マシンを使用できることを確認します。

Citrix Hypervisor プラットフォームの追加の手順

Citrix Hypervisor プラットフォームの仮想インフラストラクチャで、Kaspersky Security をインストールする前に、保護する仮想マシンに XenTools がインストールされていることを確認してください。

Proxmox VE プラットフォームの追加の手順

Proxmox VE プラットフォームの仮想インフラストラクチャで、Kaspersky Security をインストールする前に、/var/tmp ディレクトリに少なくとも 30 GB の空き容量があることを確認してください。

HUAWEI FusionSphere プラットフォームの追加の手順

HUAWEI FusionSphere プラットフォームの仮想インフラストラクチャで、Kaspersky Security をインストールする前に、保護する仮想マシンに HUAWEI Tools パッケージがインストールされていることを確認してください。

SVM を HUAWEI FusionSphere に基づく仮想インフラストラクチャに導入する際、SVM 管理ウィザードは HUAWEI Tools パッケージを SVM にインストールします。このパッケージを受け取るため、ウィザードは HUAWEI FusionSphere ハイパーバイザーを照会します。HUAWEI Tools パッケージは Kaspersky Security 製品の配布キットには含まれていません。HUAWEI Tools パッケージが HUAWEI FusionCompute ハイパーバイザーで使用可能かどうかを確認することを推奨します。

Astra Linux プラットフォームの追加アクション

仮想インフラストラクチャで Astra Linux プラットフォーム上で動作するアプリケーションのインストールを開始する前に、SVM の導入、削除、再構成に使用するユーザーアカウントを次のように設定する必要があります:

  1. 次のコマンドを実行します:

    $ sudo usermod -a -G kvm,libvirt,libvirt-qemu,libvirt-admin<user_name>

  2. 以下のコマンドを実行して、設定情報ファイル sudoers を開きます:

    sudo visudo

  3. ファイルには次の通り指定します:

    <ユーザー名> ALL = (ALL) NOPASSWD: ALL

    <ユーザー名> は、SVM の導入、削除、再設定時に仮想インフラストラクチャへの接続に使用するユーザーアカウント名を指します。

  4. sudoers ファイルを保存して閉じます。

このヘルプセクションの内容

製品のインストールに必要なファイル

SVM イメージのダウンロード

Light Agent の配布パッケージの解凍

製品で使用するポートの設定

製品のインストールと使用のためのアカウント

仮想マシンを管理グループに移動するルールの設定

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