閉鎖ソフトウェア環境モードでの Astra Linux での Kaspersky Security Center Web コンソールのアップグレード

2024年3月18日

ID 271768

この記事では、Kaspersky Security Center Web コンソールサーバー(Kaspersky Security Center Web コンソール)を Astra Linux Special Edition でアップグレードする方法について説明します。

Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードするには:

  1. Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードするデバイスで、サポート対象の Linux ディストリビューションを使用していることを確認します。
  2. 使用許諾契約書(EULA)をお読みください。Kaspersky Security Center Linux 配布キットに EULA のテキストを含む TXT ファイルが含まれていない場合は、カスペルスキーの Web サイトからファイルをダウンロードできます。使用許諾契約書の条項に同意しない場合は、インストールファイルを使用して Kaspersky Security Center Web コンソールをアップグレードしないでください。
  3. Kaspersky Security Center Web コンソールをインストールする前に準備したものと同じ応答ファイルを使用します。応答ファイル名は ksc-web-console-setup.json で、ファイルの場所は /etc/ksc-web-console-setup.json です。

    応答ファイルが存在しない場合は、Kaspersky Security Center Web コンソールを管理サーバーに接続するためのパラメータを含む新しい応答ファイルを作成します。ファイルに ksc-web-console-setup.json という名前を付け、/etc ディレクトリに配置します。

    最小限のパラメータと、既定のアドレスとポートの内容を記載した応答ファイルの作成例は次のようになります:

    {

    "address": "127.0.0.1",

    "port": 8080,

    "trusted": "127.0.0.1|13299|/var/opt/kaspersky/klnagent_srv/1093/cert/klserver.cer|KSC Server",

    "acceptEula": true

    }

  4. /etc/digsig/digsig_initramfs.conf ファイルで、DIGSIG_ELF_MODEパラメータが次のように指定されていることを確認します。

    DIGSIG_ELF_MODE=1

  5. astra-digsig-oldkeys 互換パッケージがインストールされていることを確認します。

    このパッケージがインストールされていない場合は、次のコマンドを実行します。

    apt install astra-digsig-oldkeys

  6. アプリケーションライセンスのディレクトリが存在しない場合は、作成します。

    mkdir -p /etc/digsig/keys/legacy/kaspersky/

  7. 前の手順で作成したディレクトリに製品のライセンス /opt/kaspersky/ksc64/share/kaspersky_astra_pub_key.gpg を配置します:

    cp kaspersky_astra_pub_key.gpg /etc/digsig/keys/legacy/kaspersky/

    Kaspersky Security Center Linux 配布キットに kaspersky_astra_pub_key.gpg ライセンスが含まれていない場合は、以下のリンクをクリックしてダウンロードできます:https://media.kaspersky.com/utilities/CorporateUtilities/kaspersky_astra_pub_key.gpg

  8. RAM ディスクをアップデートします:

    update-initramfs -u -k all

    システムを再起動します。

  9. root 権限を持つアカウントで、コマンドラインを使用してセットアップファイルを実行します。インストールファイルは、カスペルスキーの Web サイトからダウンロードして取得できます。

    Kaspersky Security Center Web コンソールを以前のバージョンからアップグレードするには、次のコマンドを実行します:

    $ sudo dpkg -i ksc-web-console-[ビルド番号].x86_64.deb

    これにより、セットアップファイルの展開が始まります。インストールが完了するまで待機します。

  10. 次のコマンドを実行してすべての Kaspersky Security Center Web コンソールサービスを再起動します:

    $ sudo systemctl restart KSC*

アップグレードが完了したら、ブラウザーを使用して Kaspersky Security Center Web コンソールを開き、Web コンソールにログインします。

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